2006年06月18日

モバイルオーディオ研究室その6  iPod携帯電話


どんどん深みにハマっていく昨今ですが(^ ^; いかがお過ごしでせうか?
またやってもうた(^ ^;

巷で話題のiPod携帯ゲット! さっそく調べてみた

これが、iPod機能付携帯電話 Motorola RAZR V3i だ!
 
最近ダークレッドやブルーなどの新色も登場

 
このペラッペラの超薄型デザインが大ウケで、アメリカで大ヒット中のRAZRシリーズである。

日本の携帯は昨今高機能・多機能化(お財布だのワンセグだの)が進み、端末も巨大化しているそうだが
アメリカの携帯はどっちかって言うと、スリム化小型化のトレンドだ。
折りたたみタイプ、ストレートタイプ共に薄型デザインのものが人気だ。
デジカメ(100万画素程度)、ビデオ機能、ブルートゥース、e-Mail, Webアクセスなどは標準ぽくなってきた。

モトローラ社のRAZR(レーザー)はこのトレンドに乗って大躍進 
複数のキャリアで発売され、契約時の端末価格が急落したあたりから大ブレイクして、そこら中で見かける
ようになった。

現在アメリカでのシリーズ最新機種は、V3,V3c,V3xで、実はこのV3iはまだアメリカ市場に入ってない。

なので、ヨーロッパモデルをeBayで発見してゲットした。どひゃどひゃ(^ ^;

このRAZR V3i だが実は落とし穴があって、同じV3iでも2種類あるのだ。最初知らんかった
iPod機能が搭載されているものと、モトローラデジタルオーディオプレーヤーが搭載されているものだ。
誠にまぎらわしい・・・

後者は、iPodのAAC形式のファイルはダウンロードして再生もできるのだが、プレーヤーの出来が非常に
悪く、使い勝手が駄目駄目だ。もちろんiPodのルック&フィールとはほど遠い

なんで、そんな事に詳しいのかというと、最初にeBayで落札したのが、この後者のiPod無しモデルだった
からだ(^ ^;

売主の広告には、iPod機能付と書いてあったが、実は売主も良く知らなかったらしく、事情を言って結局
返品して全額返金してもらった。

次にゲットしたのは、確かにiPod機能付モデルだった。
同じRAZR V3iで、iPod機能の有り無しを見分ける方法がある事がわかった。


キーパッドに、♪のマークがあるのが、iPod付モデルだった。
このマークを押すと、iTunes画面がガツンと登場する。


モトローラのサイトを見ても、非常にわかりにくくて、iPod付の端末が世界のどの国で売られているのか
ハッキリしない。どうも先進国ではまだまだのような感じだった。

モトローラの携帯電話にiPod機能が搭載されることは、昨年の春ごろに、モトローラとアップルから発表が
あった。その後、いろいろすったもんだあって、まだもめているらしい。
日本でもそうだと思うが、近い将来にiPodと携帯電話は競合関係になる可能性が高い。
また、お互いのビジネスにプラスになる絵がハッキリかけてない状況だとも聞いたことがある。

iPod携帯があまり、普及すると、本家iPodの売れ行きに影響しかねないし、一方で過去あまりのクローズ戦略で
失敗したアップルは、なにかしらオープン戦略を迫られているところだ。
携帯電話会社は、現状のiTunes Music Storeの楽曲薄利が自分達の利益の足しになるとはみておらず独自
のサービスを提供しているキャリアもある。

モトローラとアップルは、もともとプロセッサの供給などで友好関係にあり、ハイレベルで今回の提携が決まった
そうだが、このような事情で今もいろいろもめているらしい。

日本でもソフトバンクが携帯電話ビジネスに参入を表明しiPod機能サポートを予定しているそうだが、今後
モバイルオーディオビジネスと携帯電話のかかわりがますます増えていくことは間違いないだろう。

さて、モトローラ社がはじめてiPod機能を搭載した携帯電話は昨年9月に発表されたROKR (ロッカー)という
モデルだった。この端末は、ちょっとデカくてダサかったのであまり売れなかったらしい。
次が、SLVR L7という薄型 ストレート端末が登場し、アメリカではCingularというメジャーキャリアから発売され
そこそこ評判が良い。
そして、RAZR V3iが、iPod機能搭載携帯電話の3番手として登場した。
尚、米国での発売はまだ未定である。英国は発売されているが、iPodモデルでは無いようだ。

今まで使っていたMotorola PEBLと並べるとこんな感じ
 
個人的にはPEBLのデザインが好きなので、PEBLでもiPod化して欲しい


さて、話をiPod/iTunes機能に戻して・・・

音楽のダウンロードは、USB経由でPCからのみ行うことができる。
PCに接続すると、iTunes上でちゃんとiPod機能付の携帯電話と認識されアイコンもそれっぽいのが出た。
おお!まずちょっと感動

あとは、通常iPodで行っている作業とほぼ同じく、曲の出し入れが可能である。
2台目のiPod感覚で誠に使いやすい。
なお、iPod シャッフルのように、ランダムに100曲入れ替えてくれる、オートフィル機能もあり、シャッフル
のように使う事も可能だ。

なお、iTunesからのダウンロードの制限事項として、任意のプレイリストのみ自動更新みたいな機能が無かった。
プレイリストのダウンロードは、手動で行う必要がある。
もう一つ制限事項があって、V3iで再生できるファイルは、AACの場合128kbps以下に限られる。
なので、それ以上のビットレートで録音されているものは、V3iに転送する際に自動的に128kbpsに落として転送
というメニューがあった。
この変換作業は非常に時間がかかる。また通常の曲のダウンロードもiPodで行うより1.5〜2倍くらい時間が
かかる。ダウンロード時間は、ちょっとかったるかった。

さて、V3i側にも制限があって、一番大きいのが、格納できる曲数の上限が100曲ということだ。
曲は、本体メモリもしくは、脱着可能なトランスフラッシュメモリ(SDカードの半分以下の大きさ、この機種には
512MBが付属してきた)に格納される。
市販されている1GBメモリを使えば200曲くらい入る計算だが、政策的に100曲に制限されている。
これも本家iPodへの影響を考慮した策なのだろう。

まあ、iPod NANOの512MBモデルだと思えばいいっか・・・


さて、曲のダウンロードが完了し、キーパット上の♪マークをガツンと押すと、見慣れたメニューが出てきた!

おお!うれしいぜ 使い慣れたこのインターフェース


直感的にガンガン使えます。ビバ! 
若干画面の移り変わりのスピードは遅い プロセッサ処理速度の問題か

ただ、やっぱり機能制限があって、EQなどのエクストラメニューが無かったり、歌詞が表示できないなどなど
まあ、基本機能に限ってあるって感じですな 2台目iPodとしては十分ですが・・

通常の待機画面に戻っても曲名および演奏状態などは表示されている。


曲演奏中に電話がかかってくると、自動的に曲は一時停止状態になる。
通話終了後またプレイボタンを押せば再開する。

音質は、イヤホンで聞いてる感じでは特に問題なかった。

曲に登録されているアートワークの表示は可能だった やるじゃん
 


あたりまえといえばあたりまえですが、日本語の表示は化けた てゆーか真っ黒(^ ^;



制限事項のことばかり書いたが、実はiPodを超えている点もある
それがこれだ!


本体裏にスピーカがついていて、演奏中の曲の音を鳴らす事ができる。
このスピーカがちっこい割りには結構でかい音がでてびっくりする。
もちろんモノラルだし、低音とかも出ないんだけど、BGM代わりに鳴らしておく分には十分足りる。
これは意外と便利かも? 連続で何時間いけるかはそのうち試してみます・・・


アウトプットはミニUSBのみ


PCへの接続も、充電器も、イヤホンもすべてここからさす
USBイヤホンが付属してきたが、通常のイヤホンを使うために、ステレオミニジャックの変換コネクタも付属してきた。
なお、付属コネクタ使用時に電話がかかってきた場合は、一度イヤホンを抜かないと電話がとれないそうだ。

変換コネクタを介して、カーステへの接続も可能だ

電話特有?のものか、ちょっとノイズがのった

同様にこんな使い方もできる。



ということで、まあ制限事項はあれど、立派にiPod機能を搭載したイケてる携帯だった。
二代目のiPodとして、肌身離さず持ち歩く音楽プレイヤーとして十分使えるし、ここからiPod入門して
本家iPodへと駒を進めるのもありだろう。



結論:でもNANO持ってたらあんまりいらないかも(^ ^;


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