F1カナダ
GP2004
とうとうF1サーカスも北米ラウンドを迎える事となった。
カナダとアメリカGP、2週間連続で行われるのだが、当初アメリカGPに行こうかなと思ったけど
インディアナポリスは遠い・・・飛行機乗っていかないとあかんぜよ・・・挫折(^^;
ところが、カナダGPが行われるモントリオールは、地図で良くみるとNYから北上して600キロちょっとだ。
以前行ったナイアガラ
の滝と同じかちょっと近いくらいなので、車でいけるやんけー!
と急に色めきたってきた。
最近の佐藤琢磨の活躍ぶりは目を見張るばかりである
といっても、なかなか結果に結びつかないのが、はがゆいのだが
そろそろ表彰台に上ってもおかしくない!いや優勝する可能性だって・・・
そう考えると、どうしても歴史的な瞬間を見ないわけにはいかず
カナダGP観戦が自分の義務のように思えてきた(^^;
まずはこの公式サイトで観戦チ
ケットを予約
あとは、副隊長がインターネットの激安宿サイトで調べまくっ
て宿
を確保し、準備は完了した。
佐藤琢磨応援団を募集したところ、F1ファンのAさんが一緒に行くことになった。
一泊二日モントリオールの強行軍において、ドライバーが増える事も嬉しい限りである。
また、奥様が大のF1ファンというOK君一家も現地にて落ち合う事にした。
盛り上がってきた。
なんとしても琢磨には活躍してもらいたい。
横断幕や旗を大量に用
意し、琢磨応援団は準備に余念がない。
そうこうしているうちに、出発前日の金曜になった。
フリー走行でぬわんと琢磨は、2位にアロンソ、3位にシューマッハを従えてトップタイムを
たたき出したのだ。
いやがおうにも期待は高ぶる!!
こりゃ本当に優勝のチャンスがあるかも?
歴史に残る日本人初優勝をこの目に焼きつけたひ!!
興奮して夜も良く眠れなかったが(^^;
おやつはバナナ抜きで一人$5までの規定を守って出発準備も完了
土曜の午前2時45分に、モントリオールに向け出発した
ジョージワシントンを渡り、NJを北上、87号に入ってからはひたすら北上だ。
深夜の高速はガラガラで、クルーズコントロールをセットしたら、あとはハンドル持ってるだけ
2時間くらいアクセルもブレークも踏まなくても大丈夫だ(^^;
Aさんと交代の2ストップ作戦で驀進し9時前にはカナダの国境を越える事に成功した。
カナダの国境では、車に乗ったままパスポートを出し、2,3の質問に答えるだけで10分程度で
通過することが出来た。
カナダに入ると速度表示がマイルからキロに変わるので注意!
そして、そのまま国道を北上し、F1が開催されるセントローレンス川手前の高速を右折し、F1会場に
いける地下鉄の駅を目指した。
このあたりの作戦は以前来たことがあるAさんの助言によるものだが、非常に功を奏した
地下鉄駅に到着! 家から6時間半だった。かなりいいペースといえよう 600キロ以上走っている
地下鉄前の広大な駐車場も、F1シーズンで大混雑だ でもなんとか止められた
6枚つづりで11カナダドルの回数券を買って乗車
そうそう、カナダに来るときはカナダドルを用意してこよう
米ドルもそのまま使える場合が多いがレートが極端に悪い
事前に交換してくるか、もしくは街中にある両替屋で両替すると良い
F1会場近くの駅に到着後、歩いてゲートをくぐりいよいよF1観戦開始だ!
まずは、自由席で間近にF1を見てみる フリー走行の4回目(土曜の最後)が行われていた
入場券だけで見れるエリア
をわ! 手を伸ばせば届く
ような距離をF1マシンが爆走している
ものすごい
ド
迫力だ!シューマッハが今そこで疾走している!
感激〜!!
それにしても、信じがたい
爆音である
持参した耳栓をしていないと、マジで鼓膜が破けそうだ
やはりTVで見るのとは、迫力が全然違う。すごい!すごすぎるぜF1マシン
爆音を轟かせ、吹雪のように吹っ飛んでいく。
クレイジーだ。そしてやっぱり凄い
フリー走行のあと、いよいよ予約席を確保しているスタンドへ向かった
8番、9番コーナーがあるシケインのスタンドであるが、サーキット入場口から近いのも便利だった
隊員Bは、副隊長のヒザの上ということでチケット無しだったが、席はかなり狭かった
あづい・・・・(^^;
用意した特製フラッグをさっそく取り出し応援開始や!
予選2回目の出走順を決める一回目で、琢磨はなかなか良いタイムをたたき出し
予選本番へ期待は高まるばかり
いよいよ琢磨の予選本番アタック!
渾身の走りを見せてくれ!
第一セクターでそれまでの最速タイムをたたき出し、上位への期待が高まる琢磨
目の前のシケインも非常にうまくまとめ、後半へとつなげていく
途中ややミスもあり少しタイムを落とすが、まだトップ3には十分残れるタイムで疾走する
いけるぜ琢磨!いけー!
ところが、、、
最終コーナーシケインで縁石に大きく乗り上げ、スピン!
( ̄□ ̄;)!! やってもうたー
ぐるっと一回転して、また何事も無かったかのように、走り出して一応ゴールした(^^;
あ〜・・・・・ スタ
ンド席からも大きなため息が漏れる
「アウチ!」と大声を出すオヤジもいた(^^;
しかし、アタック後の周回時には、スタンドから惜しみない拍手がおくられていた。
見せ場を作ったってことか?
なお、近くに座っていたオッサンなどが
「おー琢磨は惜しかったな。カミカゼタクマいいぞー」
「事故にならなくて、ラッキーだよ。サトーは速いな」
などと声をかけてくれた。
くう〜スポーツ観戦はこういう交流っていうか一体感がたまらん
しかし、結果は結果だ
予選ポールを期待して、カナダまではるばる来たのに・・・・・
17位沈没(^^;
疲れがどっと押し寄せる隊員達
一番ショックだったのは、隊長だった事は言うまでもない(^^;
がびーん・・・・
・・・・・・・
まードキドキして面白かったけどね(^^;
シューマッハの走りとかやっぱり違う
ドライバーは車による走りの違いも、やはり間近に見るといろいろわかるものだ
現場にいないとわからない様々な発見がある
ちなみにポールは久々のRシューマッハ、2位に琢磨の同僚バトンが入った
なにやら決勝は面白そうな気配だ
ところで、カナダのお客さんは割とおとなしめというかジェントルだ
整然と観戦し、盛り上がるところはわ〜っと行くけどスっとおさまる。
活躍した人も、危なかった選手も、敵味方なく惜しみなく拍手を贈る。
なんか余裕を持って楽しんでいるようだ。
ふと見ると、年齢層が日本のF1ファンとかとは全然違うんだよね。
まず、子連れとかほとんどいない
10代、20代も少ない
良くみると、30代いやむしろ40代、50代ばっかり おばあちゃんとかもいるよ・・・すげー
まさに大人の楽しみって感じ モータースポーツの基盤や歴史の違いか
とりあえず気を取り直し、買い物に繰り出す
通路には、F1グッズを売る店がところ狭しと並ぶ
各チームの公式ショップがあり、マニア垂涎の的だ
かくなる上は、明日の決勝に向け、タクマの宣伝やー!
特製、琢磨の旗を振りながら練り歩く、応援団一行(^^;
この旗がものすごい目立っていて、道行く人の注目集めまくりでした!
「一体何の旗だろう?」と覗きこむ人多数
最初は恥ずかしかったけど、だんだん快感に変わっていった(^^;
琢磨の応援とわかると
「サトー惜しかったな」
「サトーは速いぞ」
「おい、この旗どこで売ってるんだ?え?何、自家製?マジかよいい仕事してんな」
などと、沢山の人が声をかけてくれた
こういう交流もええのう〜
なお、圧倒的に多かったのはフェラーリファンだった
道ゆく人まっかっかって事態もありありだった(^^;
BARホンダもまずまずの人気だが、Tシャツや帽子類は、バトンを応援するもののほうが多かったようだ
それでもたまに、琢磨のグッズを身に着けてるおっさんとかがいて、うれしくなった
この日は、F1の予選のほか、サポートレースなどをちょっと見てサーキットを後にした。
地下鉄の駅から15分程度という絶好のロケーション(たまたまだったのですが)のホテルにチェックインして
ちょっと休憩後、モントリオールの街に繰り出すことにした。
モントリオールは、カナダ第二の都市で人口320万
パリに次ぐ世界で二番目に大きいフランス語圏の都市である
1642年にフランス人が入植して現在の旧市街に街を作ったのが始まりで、以降イギリス勢力が入りつつも
市民の多くはフランス系が圧倒的で、今なおフランスの気質と文化を守り通している。
歴史的な建造物が多く残る、非常に美しい都市だ
そうそう、標識とかもフランス語で書かれていて、さっぱりわかんなかったよ(^^;
STOPとかそういうのもわかんないんだよね〜
便所とか男とか女とかそういうのもわからず、苦慮しました
お店の店員さんもフランス語
ボンジュール、メルシー、、、、ん〜
石畳の道を行く
ケベック料理の店でOK君一家と待ち合わせ、本日の反省会および明日の琢磨応援会議を開催
しかし、会議の内容は
「琢磨、がんばってくれよー、ミスすんなよー。他人のブチ当たらないでくれよー」
という事に尽きた(^^;
街全体がF1フィーバー状態で、いろいろな出し物が所せましとでていた
さて、一夜あけて決勝の日
8時半にホテルをチェックアウトし、昨日の地下鉄駅へ
また、地下鉄に乗ってF1会場へ出勤
気を取り直し、琢磨応援に全霊を傾ける!
購入した琢磨Tシャツや帽子をまとい、旗もふりまくり 目立ちまくり(^^;
朝、ドライバーのパレードがある
ここで大きなミッションがあるのだ!
もちろん!琢磨とコンタクトして、応援パワーを直接ぶつける事に他ならない
いよいよ琢磨を乗せたオープンカーが近づいてきた!
ここぞとばかりに、お手製の
琢磨応援巨大横断幕を
広げる、副隊長と隊員B
この横断幕に
琢磨は
気づいてくれた!
この写真ではよく見えないのですが、琢磨は確かにこちらをず〜っと見て、両手で大きくいつまでも
手をふってくれたのだ!
やっ
たー!(・∀・)
副隊長は感激のあまり涙目になり
「確かに琢磨と心が通じ合った」
と呆然自失状態になったことを付け加えておく(^^;
この横断幕事件で、カナダに来たかいはあった、というかほとんどモトはとった気になった(^^;
あとは、なんでもいいから決勝がんばってくれー!
そうこうしているうちに、午後になりいよいよ決勝スタート!
琢磨は、昨日の予選でやや車を破損しており、予選後の手直しはピットスタートになるので
ピットからの出走となった。その代わり、燃料を多く積み、2ストップ作戦で巻き返しを図る
一斉に1コーナーになだれこむF1が目の前に現れる瞬間は興奮する
琢磨は、スタート直後に後方の事故に巻き込まれそうになるが辛くもセーフ
16〜17番あたりから追いあげる
爆音のF1マシンが次々と目の前を駆け抜ける
その後14番あたりを走行するが、いかんせんペースが上がらない
重い燃料のためか、セッティングが決まってないためか・・・
バトンなどの上位陣は1分13〜14秒台で走っているのに、琢磨は16秒前後だ。
(このへんの計測は、隊員Aが現地で購入したストップウォッチにて計測 )
じりじりする
タイムを計ったり、各ドライバーの突っ込みや立ち上がりの差をみたり、やはり生で見るF1は
見所も多く実に面白い
巨大ビジョンでレース全体の流れはわかる。ただ、実況のフランス語はさっぱりわからなかった(^^;
このところ不振のマクラーレン 復活なるか!?
結局琢磨は、中盤よりじりじりとペースが上がり始めたものの、またしても接触スピン
その後、3戦連続となるエンジントラブルでリタイヤしてしまった・・・・ガックシ
ん〜なんでこうなるんやろ??
一方、優勝も期待されたバトンだが、これまたじりじり順位を落とした。
変わって予選では不振と思われたシューマッハが、実は燃料をあらかじめ多めに搭載する2ストップ
作戦を選択していたことが判明!ピット作戦でなんなく前に出ると、そのままバリチェロと共に
磐石の1−2体制を築いて逃げ切った
さすが皇帝シューマッハ! 強すぎるぜ!
シューマッハが優勝すると、フェラーリファン、シューマッハファンから歓喜の雄たけびが!!
琢磨は、残念な結果に終わったが、やはり来て見てよかった生F1だった
迫力・興奮・一体感 どれをとっても忘れられないものだ
琢磨には是非アメリカGPで取り戻してもらいたい
なお、レース後の車検でウイリアムズとトヨタの車に規定違反が見つかり、ポイントを取り消される
という衝撃的な事件がおきた。
せっかく復活ののろしをあげたウイリアムズとRシューマッハだが、まさにがっくりだろう
F1の厳しさを垣間見た
決勝レース後、速攻で退散し3時には、出発
アメリカ入国時に渋滞して1時間くらいかかってしまったが、それ以外は順調に来た道を帰った
7時間半くらいで帰還したかな
往復1300キロ 一泊二日の強行スケジュールだったが、Aさんの運転交代もあり、なんとか
家族全員無事に行って帰ることができた。
充実した週末だった
F1カナダ
GP2004のミニビデオ(14MB,約2分40秒、WMV形式)
*右クリックで対象を保存にして一旦HDに保管 を推奨
結論:
さ、来年の予約しようっと・・