2004年01月10日

極寒の奇跡?

本題に入る前に・・・
元旦に家族で「ラストサムライ」を見に行った。
おそらくハリウッド映画初の「日 本を主題に本気でカッコよく描いた映画」だろう。カッコ良かった。
トムクルーズのサムライっぷりもなかなか決まっていたが、日本の出演者もやたらカッコ良く描かれていた
のは日本人としても嬉しい限りではないでしょうか?
(お笑い化していたキルビルもいい味出してはいるのですが(^^; )

元旦の夜に見に行ったが映画館はやたら混雑していたし、アメリカ人の幅広い年齢層の人が見ていた。
ロードオブザリングが始まってからラストサムライの上演は急速に終了しているようだが、それまでは
興行の週間トップ10に良くランクインしていた。
会社のアメリカ人も見て「すげー」と喜んでいた人が何人かいた。
公開当初、アメリカの新聞や批評家の評判はあまり芳しくなかったようだが(的外れな批評も多かったらしい)
実際見た人の評判は結構いいんとちゃうかな?
日本人でも忘れかけている侍精神や、美しい四季折々の風景などハリウッドパワーで、日本を汚すことなく
良く描かれていると思いました。

細かいことを言う人がいるようですが(横浜からそんなにデッカく富士山が見えないとか、農村の近くにシダが
生えてるとか、時代考証がどうのこうの)、いままでの日本を描いた映画と比べれば
全然OK 許容範囲バリバリでしょう。
むしろ、外国の人が作ったものとして賛美されるレベルにあると思うな。

題材にしてるのは、おそらく西南戦争で、主人公は西郷隆盛と思われるけど、侍の死に場所を作るために
敢えて最後まで戦いをやめなかった西郷の行為は勝元のそれに良く似てます。
また官軍が農民あがりのヘロヘロ軍隊に、最新の軍備と西洋式の訓練を施し、一方の薩摩軍は一人一人は
勇敢な武士で白兵戦にはめっぽう強いが近代戦には弱く、情報戦を軽視し、大集団での作戦に敗れたあたり
もハリウッドスタッフは良く研究勉強してるな。
まあ、当時の薩摩軍の武器は刀甲冑じゃなくて、ちゃんと鉄砲(旧式だけど)持ってたそうですけどね。
火縄銃に毛が生えたようなやつで、雨が降ると湿って発砲できず、最新式の官軍の鉄砲の前に無残に敗れたとか。

そうそう、ロスに住んでる友達が、ぬわんと!ラストサムライに出演してました!こりゃびっくり
といっても、エキストラだそうですが、それでもうらやましー!
撮影は朝から晩まできつかったそうですが、ハリウッドのワーナースタジオに作られた130年前の東京に町人に
なって無事撮影もこなし、映画でも確認できたとか。トムクルーズなどとも握手できたそうで、ええのう〜!
結構な額の日当もいただいたそうです。


さて、前置きが長くなりましたが(^^;
最近は、すかっと晴れた日が続いています。サンクスギビングからクリスマス、ニューイヤーと続いたアメリカン
フィーバーも終わり、淡々とした日が戻ってきました。

本日も、良く晴れた普通の日なのですが・・・・一点を除いては



その一点とは

























コ レ!
玄関の外にある温度計


1度



・・・・・・・・





摂氏一度じゃないんすよ(^^;

華氏一度でやんす


摂氏に直すと (32ひいてから5/9にします)














マ イナス17度


がび〜ん(^^;

外にちょっと立ってると顔や耳が痛くなりますな
息を吸い込むと肺も痛いっス(^^;

なんでも10年ぶりの気温の下がりっぷりらしいっす。
東京育ちのオラにとっては、未知の領域って感じだす・・マイナス17度

生活している分にはあんまり支障ないんですけどね
家の中や建物は24時間隅々まで暖房ガンガンだし、移動はすべてクルマなので

支障があるのは
・大雪が降ったとき
・暖房が故障したとき
ですな。

大雪降ると、家の前の除雪が必要なので、ちょっとしんどいです。
しかし積もっても2〜3日で完全に消えちゃいます。
暖房が止まると、結構ヤバイですな(^^; 今シーズンも調子悪くなって3度ほど修理呼んでますが
大物パーツを交換してからは、割と順調に動いてます。

暖房さえ動いてれば、家の中はどこでもぬくぬく

快適です

ただ、湿度はかなり下がります
室内の温度計 これは摂氏表示
ただいま、湿度25% 
加湿器はガンガンまわさないとあかんですな

しかし外気温との差が約40度っのは強烈ですな。



ポートワシントンに行く途中のマンハセット湾にある近所の海岸に行ってみると

流氷が押し寄せて、かちんかちんに凍ってました (^^;

オホーツクかよっ!


まあ、こういうときは家の中でぬくぬくしてるに限りますな。
しかし!

あることをひらめきました










もしかして

伝説のあ の実験ができるのでは?






























バナナで釘を打つ(^^;


















日本人なら知らぬ人はいないという、モービル1の伝説のCM
バナナで釘を打ち、バラがしゃりしゃりと崩れ落ちるあの強烈なシーンを知らぬとはもぐりといわざるを得ない
極寒の今、なすべきことはこれしかない









さっそく実験君開始っ!







バナナを玄関先に放置して冷やす
  
年あけて 馬の背に乗る バナナかな ・・・・ 

しかしあのCMも良く考えてみると、ちょっと不思議なんだよね
極低温下で、一方のバナナは極端に固くなり、一方のバラはモロくなった。
この違いはもともとの体積・密度・質量のほか、水分の含有量の差があると考えられる。
すなわち、固くなるのは、水分が氷の結晶となるからであり、水分量が多いバナナは強固な氷の結晶を
内包したことだろう。

また、氷の結晶化のスピードにも硬度の差が表れると考えられる。すなわち、マイナス数十度の超低温で
急速に冷凍すると、水分は非常に小さい単位でおのおのが結晶化されるが、マイナス10度〜20度付近で
ゆっくり結晶化すると隣接した分子が結合しながら大きな氷結晶が形成され、結果として強固になる。

今回の実験環境が、バナナのトンカチ化に適していることが理論的に説明されたのは
こじつけだが(^^; とりあえず玄関先にバナナちゃんを10時間ほど放置してみた。




夜、回収に行くと、バナナは

かちんかちんに凍っていた。

かなりいい感じ。
まさに石のようだ。当然ながらめちゃめちゃ冷たくてあまり長くは持っていられない。
すげー!





やや変色し、凄みが増したバナナ(^^;


釘は通常の釘を用意した。
いきなり、木に打ち付けるのはちょっと無理かな?とも思い、まずは、プラスチックの容器に打ってみることにした。

バナナの通常の状態なら、一打ちしただけで、釘の小さな頭がバナナにめりこむことだろう。






まずは慎重に一打を加える
ナムサン



カン

カンカン・・・



お〜!こりゃホントにトンカチみたいだよ。
手から伝わる感覚に、弾力はなく、剛体の反動をダイレクトに感じる。すげー!





そして、慎重な何度かの打撃の後








遂に、釘はプラスチックの容器に刺さって自立したのだ



(2001年宇宙の旅のテーマ曲♪)
♪ちゃーん ちゃーん ちゃーん ちゃちゃーん どんどんどんどんどんどんどんどん


やはり、あの伝説は本当だった!

バナナで釘が打てるのだ! ( ̄□ ̄;)!!

♪ちゃーん ちゃーん ちゃーん ちゃちゃーん どんどんどんどんどんどんどんどん



いや、こりゃホントに驚いた!
予想では、最初の一撃で、ブスっと釘がバナナにめり込み、
「実験失敗どひゃどひゃ。やっぱり南極いかなくちゃだめだ」となるはずだったのですが(^^;


その後、モノリスに触れた猿のように、バナナを一心に打ちつけ

気がついたら



バナナに釘がめりこんでました(^^; 
どひゃどひゃ

ちょっとやりすぎた(^^;


しかし、確かにバナナはかちんかちんに固くなり、釘をプラスチック容器に打ち付けて刺した
釘の頭がもっと大きかったら、あるいは木にも打ちつけられたかもしれない。





今 大きな満足感に包まれている





結論: 伝説は本当だった


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