2003年09月10日

新学期始まる

こちらの学校の新学期は9月だ。
夏休みも終わり、9月3日(水)から小学校が始まり、とうとう隊員Aは4年生になった。
こちらに来て7ヶ月。英語もまだまだ立ち上がっておらず3年生の勉強も相当苦戦していたが
学年だけは自動的に上がってしまった・・・・
大丈夫やろか??

新学期が始まると、さっそく担任の先生からクラスの説明会(Parent Open House)が開かれる。
例によって平日の夜に行われるが、両親そろって出席する親も多く、皆大変熱心だ。

学校に向かう

説明会の最中は、隊員Aは学校の入口で待機している(他の子供達と一緒に)

これが隊員Aのクラスだ


3年生の担任の先生も大変熱心で良い方だったが、今度の先生もとてもしっかりしている。

まず、クラスでの一日のすごし方・授業の進め方の紹介があった。
学校にくると、まずその日のスケジュールを黒板で各自確認する
9時半スタートだ

授業は30分〜45分刻みで、授業の間に休憩はない(がびーん)
休み時間は、昼食の前30分間だけらしい。昼飯は30分だ。

日替わりのスペシャルプログラム(コンピュータ、音楽、ジム、科学、ART)があり、科学は水曜である。
火曜までに宿題の確認を必ずするように指示があった。

宿題は基本的に毎日でる(大変や)
Readingは毎晩必ず30分やること、だそうだ。
また、Writingの宿題もでるそうだが、4年生はこのWritingを非常に重視するとのことだった。
ただ書くだけでなく、身の周りのトピックを自分で見つけ自分で出来事を書くことが重要。

次に教室の紹介があった。
レイアウトは基本的に3年生と同じで、カリキュラムによってグループワークスタイルのレイアウトに
したり、先生の周りに集まったりする。
コンピュータ(MAC)のコーナーやミニ図書コーナーもありなかなか充実している。

次はカリキュラムの紹介だ

A Reading
    1 Reading group text
    2 Whole class novels
    3 RRJ(Reading Response Journal)

基本的には3年生で習得したリテラシーをベースに、効果的にそして独力で聞き、しゃべり、読み書き
できる能力を開発するのが目的。
また、単なる読み書きのほか、アイデアや意見の発表や交換、ディスカッションやプレゼンテーションの
スキルも育成するとのこと。さすがアメリカ。
尚、スペルの練習も専用の本で行う(一週間に10文程度ずつ)


B Mathematics
    1 Math in my World
    2 Math journals

算数はテキストを何度も反復しながら全員が確実に習得するよう注意深く進行する。
宿題は基本的に毎日。わからない事などがあればいつでも先生に申し出ること。
算数は、計算などの基本能力以上に、論理的思考や、問題解決能力の育成に大変重要な教科であり
親御さんも良く認識するようにとのことだった。


C Social Studies
    1 Map skills/Geography
    2 Exploration
    3 Colonial and Revolutionary War Periods
    4 Government
    5 Industrialization

4年生になると、社会科も結構高度になってくる。最初は基本となる地図の読み方や地理学の基本を学ぶ。
NEW YORK近辺の社会・地理を解説した分厚い本を使うことがあるが、宿題に応じて持ち帰ることあり。
尚、時々他の先生が来て史実の基づくシナリオを生徒に紹介し、それについて問題は何でどう解決したか?
などのディスカッションを適宜行うという。


D Science

前述のように水曜の授業の前までに宿題を終わらせること
自分達で行う実験などのカリキュラムも用意されている。


E Computer Technology

  1 Computer Center
     2 Research
     3 Writing and editing
     4 Skill reinforcements

学校には立派なコンピュータセンターがあり、マックがずらりと並ぶ。生徒は現代社会にかかせない
PCのスキルの基本からきっちり学び、コンピュータリテラシーを習得する。


F Assessments

     1 ELA (English Language Art)
     2 Math
     3 Science
     4 Social Studies ( Nov of 5th grade)

年内に3つの大きな試験がある(国語、算数、科学)。 社会は5年生になってから。
試験自体をあまり過大に捉える必要なし。主目的な各学年の進捗確認および、遅れている生徒の
抽出と救済。
ELAの問題の形式は、ショートストーリーを聞いて、その要点などを書き取り、
内容に関する出題2問。また長文を読んで内容の意味(真の意味や本質)などを問う問題など。
回答の正誤もさることながら、どう感じたか?どう思ったか?が大事とのことだった。
科学は、前半は選択式問題、で後半が計測などを実際に自分で行って解く問題など。


今日の話を聞いて感じたのが、昔の日本式のような知識を詰め込む学習ではなく

・考える力の育成(論理的な思考、問題解決)
・発想力の重視
・コミュニケーション・ディスカッション重視

という事だ。これは大変すばらしい(ま、ついていければの話ですけど・・・(^^; )

先生も大変熱心そうだし、また親御さんからも活発に質問がでていて熱心だった。
教育に対する関心の高さがうかがえた。

なお、最後に誕生会についてだが、やりたい人は申し出てくれれば当日でも後日でも
やることはOKとのこと。ドーナツなどを持参するらしい。


一通り、先生の説明が終わると、次の面談の希望日を記入して、あとは先生と個別面談(立ち話
ですけど)だ。

隊員Aに関しては、まだ自分から英語を話す事はほとんど無いが、普段のルーティーンや指示は
ほとんど理解しており、心配ないとのこと。また近くに親切な子がいて、いろいろ手助けしてくれて
いるそうだ。ありがたやありがたや・・・
ま、なんとかなるかな?

このあと、ESL(英語の特別授業)の先生に面談に行った。
隊員Aが学校に入ったときからず〜っと面倒を見てくれているこれまた熱心な先生だった。
細かいところまで非常に良く観察しており、隊員Aが少しでも快適に過ごせるようにいろいろと気を
配ってくれている。英語能力は来た当初より見違えるほど進歩しており、いましばらくの辛抱だ。。
とのことだった。特別やること(家庭教師とか)はなさそうだ。ホントいい学校だよ

最後に学校内をちょっと見学し、コンピュータや体育の先生にちょっと挨拶した。

廊下の壁に貼り出してあった隊員Aのペーパーモザイク作品



帰宅するころには日はとっぷりと暮れていた

明るい満月と、火星がくっきりと見えた。秋風が吹いていた。




結論: 学校にまかせるしかないっ


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