免許への道その3
いや〜、ホントこの年になって免許とるハメになろうとは思いませんでしたわ
繰り返しになりますが
1 学科試験を受けて仮免をとる
2 4時間の安全運転講習を受講する
3 実技試験
の3ステップが必要である。
まあ、日本で一から運転免許を取るのに比べればはるかに楽かもしれないけど、やっぱしんどい
ですわ、実際(^^;
仮免は、昨年末に一発合格、そして1月の上旬に安全運転講習も受けた。
残りは実技のみだったわけだが、これがまためんどい。
なにがめんどいって、予約がなかなかとれないのだ。
早くても一ヶ月先と来たもんだ。試験に落ちればさらにまた一ヶ月。。がびーん
安全講習を受けた直後にさっそく予約を入れ2月中旬に受験予定だったが、仕事が忙しくて
どうしてもパス。。。仕方なく予約を入れなおして3月中旬に再チャレンジとなった。
しかし、ここへ来て、盲腸入院騒ぎがあり、まだ復調してないので、どうしようかなーっと思ったけど
短時間の運転なら、なんとかなりそうだし、どうせまた一ヶ月待たされるのだから、ダメもとで
受けておこうと思った。
受験会場は、自分の居住地の管轄の中からいくつか選べるが、いろいろ評判があるのだ。
一番近いガーデンシティは、とにかく難しく一発で通るのが至難の技とのこと。
フリーポートというところが結構楽勝らしいが、ちょっと遠い。
中間で、ヒックスビルというところで受験することにした。
最近会社の同僚は、ほとんどここでとっており、実績もある。
いきなり何の前触れもなく受験しても落ちるだけなので、一応準備した。
ひとつは、用語を覚えることだ。
プルアップとかプルオーバーとか、プルアウトとか、知ってないとわからん表現で試験官が指示する
のだ。ちなみにこれらはもともと馬の用語らしく、停止や出発を意味する。
安全自動車学校でもらった、パンフレットで一通りの表現を覚える。
あとは、注意事項の確認だ。
出発時の手順やら、なんやら。仕方ないので、一応覚えた。
次に、頭で覚えても、体が動かんとなにもならんので、一応練習することにした。
会社のM君につきあってもらい、実際の試験会場に下見に行って、どんなところでどんな試験をするのか
体験してみた。そこらの住宅街だった。。。
さらに、寮時代からのおつきあいのHさんは、一番最近免許をとったということで、フレッシュなところで
注意事項を教えてもらい、家の近所で模擬試験よろしく練習運転につきあっていただいた。
誠にご協力ありがとうございます。
なにしろ、試験は初心に返って、じっくり慎重に、そして謙虚に丁寧に運転しないとダメだ。
いつものクセでスムーズに運転してちゃダミダミ。
大げさなくらい、安全確認を行い、しっかりとまり、オーバーアクションで動作する。
でも、できないんだよね、そういう謙虚な運転って(^^;
なお、Hさんからは、注意事項のアドバイスもいただいた
・スタートする時は、サイドブレーキの前にギアを入れる。
・発信前は、左ウインカーを出し、後ろを見る(ミラーでなく)。
・ストップは完全に止まる。
・ストップは、必ず歩道(横断歩道がなくても)の前で止まる。
・縦列駐車は、必ずぎりぎりまで後ろを必ず見ている。
・縦列駐車の前は、あの車の横にダブルパーキングと言われるが、必ず
その前に右ウインカーを出す。
・発信は、必ず振り返って左の後ろを見る。
・スリーポイントターンをする前に余計にバックしない。
・1車線または2車線の左から左折して2車線に入る場合には必ず内側の
左車線に入る。
・住宅街の裏道は、15−20マイル位で走る。
・少し広い道路でも、25−30マイル位で走る。
・No Turn On Redの標識が右になく、正面にある場合がある。
・英語表現は、安全スクールでくれた文章を全て覚えておけば問題なし。
(プルアップとかプルオーバーとかは頻繁に言われる)
・地域と寒さによって、乗るところからはじめる場合がある。
(今回は、運転席に座ったままエンジンもかけたままの発進でした)
最後にこれを頭に叩き込んだ。
当日は、腹イタもあって、体調は最悪だったが、とにかく受験することにした。
会社のM君に家まで来てもらい、試験会場まで送ってもらう
(まだ仮免の身なので、自分ひとりで運転して行ってはいけないというタテマエがある)
これが試験会場(受付場所)だ!
ちんけだった(^^;
左側に止まっているのが、試験を待つ車の列だ。
11時の予約で行ったが、時間になると10台くらいが止まっていた。
最初に受付をすませて(仮免と安全講習の受講票を出すだけ。お金はいらない、仮免受験代に含まれて
いるらしい)、あとは、順番が来るのを待つ。
じりじりと待つ・・・・(^^;
試験官は3名いるようだった。順番に、受験者の車に乗り込んでは、走り出していく。
ついに、自分の番が来た。
まあ、リラックスしてやってみるか・・・
40代のオッサンが試験官だった。にこやかに挨拶をして車に乗り込む。
出発の指示に従い、車を出す。
やっぱりちょっと緊張しますな。
試験官のオヤジは、小さいコンピュータみたいな採点装置を持って常に、採点している。
課題ごとにいろいろ点数が設定されており、合計で30点を超えると不合格だ。
また、オヤジは時々、オイラの顔をじっと覗き込む。どうやら、安全確認の視線を見ているようだった。
気持ち悪かった(^^;
とにかく、謙虚に謙虚に、、だけを心がけた。
オーバーアクションできょろきょろ左右安全確認し、しっかりと止まった。
ちょっと余裕が出てきた・・・(^^;
ところが。。。
止まれの標識が無いところで、念には念を入れて安全確認して止まってたらすかさず
チェックが入った。「止まる必要なんてねーよ!」なんて言われて、ちょっとショボーン・・・
減点くらった。ちっくしょー!ぷんぷん
結構、厳格に見てるんだなーって感じだ。
試験でやることは、主に下記4点である。
1 住宅街の走行
2 大通りの走行(車線変更、左折(日本でいう右折)
3 パラレルパーキング(縦列駐車)
4 3ポイントターン(狭い路地でのUターン)
採点されるポイントは、運転テクニックなどではなく、ほとんどが安全確認らしい。
縦列駐車は、なんとか減点なしでOKだった。
3ポイントターンも決まった。
またちょっと余裕がでてきた(^^;
最後に大通りに入って、左折する場面があったが、ここでまた
謙虚になりすぎて、ストップぎりぎりまで速度を落としてしまい、オヤジに怒られた。
っせーよ、、ったく。。。(^^;
全部で10分程度の試験だった。
出発地点に戻り、車を路肩に寄せ、ドキドキの発表である。
オヤジは、無表情のまま、小さいコンピュータから紙を取り出して
サインするように言った。
どうやら合格したらしい!
やったー!(・∀・)
う、、うれすぃ〜!!
その小さなレシートみたいなやつは、免許証が来るまでの仮の免許だった。
ご丁寧に、減点された項目まで書いてあった。
ちょっとヤバかったが、受かってしまえばこっちのもんや!
緊張が解けると、腹が痛くなった。
合格〜!
長かった免許への道だが、やっと開放された。
こちらに来てから5ヶ月近くがたっていた。
なんでも、NY州の決まりとしては、居住者はNYに来て1ヶ月以内に運転免許をとらねば
ならんらしいが、物理的にどう考えても無理だ。。何考えてるのやら?>>お上
これで一通り、自分に関する生活の立ち上げは一段落した。
次は副隊長の免許だな。。。まだ先は長そうだ