98年12月27日(日)
加瀬 2時間耐久レース(98年最終戦)  特別編! izu@大将の見た加瀬耐久


さて、耐久小説長かったですねー。
ところで、なんと今回、izu@大将が当日のレポートを書き下ろしてくれたので、ここに掲載させていただきます。
izu@さんの冷静な目にはどう映ったのか??  興味津々のレポート一挙公開〜!!!


加瀬耐久記  By izu@

1) いざ出陣

12月27日朝9:00 さあ、今日は加瀬の耐久レース。今回はメカニックが中心なので気楽に参加できる。
昨晩バッテリーの充電と身支度はできているので出かけるばかり。
出来立てのシャーマンも見せびらかせるべく車に積み込む。

川越街道、環状8号と道はすいていてフィルコリンズの懐メロと共に加瀬へ。
カメ林さんよりサーキットの座標(N35.32.37、E139.40.05)を聞いていたため迷うことなく到着、レースの
好調さを予感させる。

コーステーブルではおぐっちゃんと共に、AORCの看板が額縁に入って掲げてあり、おぐっちゃんの芸の
細かさに敬服。とみながさんは、ひたすら練習の様子。結構あててるなー・・・
 

さっそく(なにが、さっそくだか)おぐちゃんを誘い裏の駐車場でシャーマンの走行会(^^;
熱心に練習中のとみながさんも誘ってバーチャル戦場へ。

結構うけたみたい。私はこれで満足。(何しに来たって? 見せるためです)

(おぐっちゃん補足:ごめんねかつさん。実はワタシ達無邪気に遊んでました。。。楽しかったデス)

2)練習走行開始

私も初めてのサーキットのため、自分のExpressJapanで練習開始。狭いサーキットでは あるが、
コーナーが多く結構楽しい。コースの仕切板もラインを惑わすもので、結構 奥 の深さを感じさせる。
買ってからまだ1度もメンテナンスしていないEJと、タミヤの ベ ンツボディでは、さすがに巻き巻き。
だがWRC感覚で面白い、初めてのコースの新鮮 さも ありハマってしまった。マイルドなAORC耐久車
と全く違うラインと操縦性で全然練習 になっていなかったのはここだけの話。帰って変な癖がついたかも。

(おぐっちゃん補足:izu@大将のドリフトキング号は3パック目にして誰も抜けなくなってました、、、スゴイ)

3)耐久仕様車のセッティング その1

この数週間の、かつよしさんの試行錯誤(開眼したり、落ち込んだり)の末、出来上がったマシンを走らせてみる。
シャーシの大改造後の巻き巻きは、だいぶ収まったようだ が、ステアリングをこじったりするとリアが出る。
回りだしたら止めるのが難しい巻 き 方なので何とかしなければ。
 
感じとしては、フロントアウト側に加重が乗りすぎて巻 くときの様。
まずリアのリバウンドを減らしてフロントに乗りすぎないように・・・
あれっというほど、簡単に巻きが収まってしまった。フロントの反応は良くないが、 耐久だから良しとして・・・ 
またWRCでのお遊びへと ・・・

4)エクステリア

今回の耐久マシンのボディはとっても格好いい。塗装はいかにもエキスパートのレースカーらしく白をベース
としたグラデーション。そして、私お得意のライトアップで、目立ち度満点。周回遅れの車は、ことごとく道
を譲ってくれるに違いない・・・・
  
 

5)耐久仕様車のセッティング その2

夕刻になり、最終的なタイヤ作成で・・・ あれ、また巻き巻きくんが顔を出している。
シミズのD25とD20の組み合わせで少しずつセット変えてみていたのだが、この手のスクエアなタイヤは、
キャンバーがきまってないと突然流れたりするのでちょっと面 倒。
タイヤの接地角は、シャーシのロール、ジオメトリ、サスの堅さでダイナミックに変わるので、静的なキャンバー
だけではきまらない。レース開始も近いのでこれからいろいろ試すわけにも行かないため、スピードマックス
のドーナツソフトにヨコモ037Fを入 れたぱんぱんタイヤに交換。困ったときのラウンドショルダー頼みで、
巻き巻きは消 える。(私みたいな不精者には、ドーナッツ合っています。セットのおかしい車でもWRC的に遊べるし)
ドーナッツは、持ちも良いしショルダーさえ剥がれなければ大丈夫と、これできまり。

あとには沢山のシミズタイヤの山が・・・・

(おぐっちゃん補足:32本あるんですけど、、、、、絶句)

6)レース最終準備

AORCは、豪華ハイテク集団! 今回の参加者は皆、大企業がスポンサーに付いている (世間ではサラリーマン
と呼んでいるが) おやじのお小遣いに物を言わせ、ピットテーブルには額入りのAORC看板、売るほどのバッテリー
の山、ドライバーとの交信用には PHS にヘッドセットを付けピットとのコミュニケーションもばっちり、WINDOWS/CE
の耐久 ナビゲーションソフトで、ラップタイムやランタイムを管理する。さらにAORCチーム 名刺まであり、
ファンへの対応も余念がない。おぐっちゃんはサインも練習していたら しい。

(おぐっちゃん補足:なんでバレたんだろ。後ろのほうでこっそり練習してたのに。。。)

このような、ワークスを凌ぐ体制でレースへ挑む。

7)いよいよレース開始

おぐっちゃんが、予選で(ちゅうせんと読む)ポールポジションを獲得。
ポールポジションには、ライトも眩しくゼッケン1番を付けた、かっちょいーAORCマシン。
ファーストドライバーは、もちろんかつよしさん。緊張が高まる。

スタート! ポールの車は・・・
スタートの混乱も何のその、ミスも無くポールのまま1週目をクリア。さすがレース慣 れを感じさせるかつさんの走り。

しかしジモピーの、セットが完璧な車の前には道を譲 るしか。 。。

かつさんの腕からすれば、今回の車の出来はちょっと物足りなかったようだ。ラインで はジモピーに負けていない。
上位3チームは、次元の違う車でラップを重ねる。AORCは、5位6位あたり。
8位9位チームはタミヤ車?か次元の違う遅さ。AORCのライバルは4から7位。良い勝負になりそう。

(おぐっちゃん補足:7位はTA03RのTRFでしたが、車の出来もドライバーもなかなか優秀でした。しかし、
  いかんせんランチャというボディで大分損しているような印象)

7)第二走者はトミー!

耐久初挑戦のとみながさん。カメ林さんの代打として重責を担う。
本番では・・

練習の時より慎重でほとんどぶつけていない。耐久らしい落ち着いた走りができている。
コーナーでのマージンが大きく、タイムは伸びないがこれでいい。

バッテリー交換。これは私の仕事、同時に入った他チームに負けないことを心がけ交換する。このとき車から、
モーターの焼ける臭いが・・・
とみながさん、ちょっと握りすぎか。ピットから直線でスロットルを抜くよう指示が飛ぶ。

ハイギヤードなスポチュンでは、立ち上がりで必要以上にスロットルを入れるとすぐ
に焼けてしまう。この辺のコントロールも耐久ならではだ。

8)第3走者おぐっちゃん

さすがにホームサーキット。見ていて安心な走り、かつさんに負けていないきれいなラ インを描いている。
この3人のローテーションで坦々と周回を重ねる。耐久では上位チームのトラブルは良くあることなので、このまま
ノートラブルで行けば上位入賞も あり得る。
現に上位チームのトラブルもあり、周回差はそれほど大きくない。
 

9)いよいよ私

残り20分程で私の出番となった。指命は、モーターを復活させること。
とにかくフルスロットルにはしない、立ち上がりではゆっくりとトリガーを引く。
トラブルをさけるためコーナーのマージンも大きくと慎重に走らせていたつもりだが ・・・
2パック目突然ステアリングが利かない。コーナーでこするようにヒットしたせいか。
(意外と、こするように当たるとダメージが大きい)

インカムで、ドライバーをかつよしさんに交代してもらうよう依頼し、ピットへ急ぐ。
右のキングピンが落ちていた。(左を当てたような気がするのだが?)
急いで取り付け、コースに戻す。幸いネジは馬鹿になっていなかった、ゆるんで落ちたようだ。

が、しかし走り出せない。ピットに戻って再チェック。フロントのバルクヘッドのネジも緩んでいた。
(ネジロック付けたのに・・)
これが路面に干渉していたのか?

再度コースへ・・・ まだどこかおかしい。
ユニバーサルが、はずれている。ピットにとって返し修復、やっとコースへ復帰できた。
あとで確認したところ、この作業に190秒ほど費やしていた。
キングピンの脱落時は、ユニバーサルも外れることが多いので次回からは気を付けよう。
 

10)激動のエンディング

ラストスパートは、かつよしさん。残り8分。
5位との周回差は、1周! かつよしさんの追い上げに、みんなの期待が高まる。
残り8分こちらはバッテリー交換なし、5位チームが先にたれるだろうと楽観しつつ追い上げに期待。

5位のチームもさすがにミスをしない。が、じりじりと差を詰めていく。差はストレート1本に満たない。
他車とのからみもうまく避け追い上げる。

5位のチームが他社とからみミス! ここで抜いた。 拍手とおぐっちゃんの奇声の中5位へ浮上と思いきや・・・ 

実はもう1周の差があった。 。。

おぐちゃんから、かつさんへ指示が飛ぶ。 
「もう一回抜いてください! 」

操縦台で、がくっと来たかわからないが、かつさんの走りにまた火がついた。
残り少ない時間で追い上げなければならない。インへの接触も時折見られる鬼気とした走り、追い越すか
自滅するかの攻めである。

差は縮まる、ついにテールへぴたりと付ける。

ストレートへ立ち上がるヘアピンで、かつさんインからしかけた!

絡んだが、先に立ち上がったのは、かつさん!!!!
おぐちゃんの奇声は、ピークに達した。

(家政婦は見た:奇声を通り越して吠えていたという目撃談もあります)

前に出れば、かつさんのラインでは抜かれることはないだろう。残り30秒ほど差は、ストレート1本以上ある。

やったね!!

11)ゴール!

残り15秒、かつさんウイニングランか? ストレートやけにゆっくり立ち上がってくる。

バッテリー切れ (^^; 。。。。。。

私の最後の仕事、終了時間後の半周を回るためのバッテリー交換。
結果5位と同一周回の6位。

お疲れさまでした。
しかし、この最後の激動は面白かった。AORCの初耐久を飾るにふさわしいメークドラマでした!!
 



izu@さん有り難う!  実はこのレポートを最初に読んで耐久小説の構想を練りました。
来年も是非ぜひよろしくお願いします!      おぐっちゃん

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