【メッセージ】
人を殺すのはいけないことですよね。
どこの国でも殺人を禁止していますよね。
でも、どうして戦争は人を殺していいんでしょう。
【名 前】大吟醸飲太
【タイトル】re:(1)人を殺すことと戦争について
10/14 21:12
maddrinker@pbx.vip.co.jp
【メッセージ】
はいはい、万券はんの旅行記で、最近人気急上昇−ホントかね?−の大吟醸飲太です。
何でこんな厳しいっ!!質問が私の担当となるんでしょうか?こりゃ金さんのいじめ
ですね。私の人気を妬んでるんに違いなしっ!!−う〜むもはや被害妄想だって−
ところで、何の話でしたっけ、あ、はいはい、「何で戦争で人を殺していいのか」ですって?
戦争だって、殺しちゃいけないに決まってるじゃないですか、見方は。軍法会議にかけられて
きっと重刑になっちゃいますよ。
え?見方じゃない敵だって?そう敵だって、捕虜とか投降してきた者を虐殺したりしたりしたら
後々裁かれちゃいますね。
戦争だって、みだりに人を殺したりしちゃいけないんじゃないですか。やっぱす。
反対に戦争じゃなくたって、この前のペルー日本大使館事件のように、犯人を皆殺しにしても
良い(?)場合もあるし、もっと一般的な例だったら、正当防衛で人殺しちゃった場合とかOKでしょう。
結局、何が言いたかったのかというと、どんなシチュエーションでも人を殺すのはいけない事
だが、絶対禁止っていう分けじゃ無く、どうしようもない理由があればしょうーが無いかな、って
いう事です。
そして、戦争のように、民族の誇りとか、国の繁栄とか、世界平和とか、あまりに大きな問題すぎて
感覚的に、一個人の事より重要かな??とか思っちゃったりする場合は、ま、相手を倒す過程で
人を殺しちゃっても、仕方あるまいという事なのでしょう。
ふっ−、ぶるぶる、こんなこと書いて何、言われるか分かんないや。大体戦争を経験してない者が、こん
な事偉そうにしゃべっちゃいけません。やっぱこりゃ、金さんの陰謀だっ!俺に人気を妬み−まだ言って
いるって−はめようとしているんだ。
大体、[なし]さんの質問が高度過ぎて、私には手におえまへん!
何か言われたら、万券ちゃん、南米の時のように後はよろしく。いつも世話ばかりかけて申し訳ない
ねえ、何を言うのよお父様・・・てな感じで助けてね!
さあ、もう、飲みに行っちゃうんだからね。だから質問や疑問は万ちゃんや金さんだからね。
えい、ここで飲んじゃうからね、グビぐびっ、ふ−っ、さあもう駄目だ、帰ろ、かえろ。
ぐびって、いや、しかし美味な、酒は、ぐびグビ!うひゃ−!!
【名 前】万馬 券太郎
【タイトル】re:(2)人を殺すことと戦争について
10/15 00:13
bet@pbx.vip.co.jp
【メッセージ】
なしさん、はじめまして。(お名前は梨? 無?)
大吟醸がろくでもない回答をして申し訳ありませんでした。
私が南米日記執筆で忙殺されているため、彼の一発屋ぶりに期待して回答者に
任命したのですが、残念ながらホームランボールは来なかったようです。
罰として、1週間の禁酒を命じておきましたので、何卒お許し下さい。
それでは、戦争と殺人について回答いたします。
法的側面から戦争における殺人を正当化することは可能ですが、なしさんが
法律による整合性をお聞きになっているとは思いませんので、2つの側面から
コメントしたいと思います。
1. 目的達成意欲と集団従属性
強力に規律の取れた集団を形成すると、リーダーに従うことが快感になります。
また、自分が所属する集団が他の集団に勝つことに喜びを見出すようになります。
目的達成意欲の例:
教室の掃除当番というのは、通常だらけたものですが、教室を半分に分けて、
A班とB班に競わせると、モチベーションが生まれ、効率が格段に上がります。
これが白熱すると、相手のバケツを隠したり、ゴミを相手陣地に押し込むなど、
自分の利益のために、ルールを無視した行動が発生します。
集団従属性の例:
SM調教。オウム真理教。
ある種の環境に置かれると、普通に考えれば間違っていることでも進んでやって
しまう可能性は少なくないと思います。
2. 愛
例1:
あなたが家に帰ると、強盗が奥さん(または彼女)の首を絞めていました。
目の前が真っ白になったあなたは、台所に置いてあった包丁を握りしめ、
強盗を刺し殺してしまいました。
例2:
あなたは戦場にいます。いやいや徴兵されたのです。国を守るなどという意識は
ありません。でもその国には、あなたが守らなくてはならない人が住んでいます。
この国が負ければ、あなたが愛する人にどんな危害が加えられるか分かりません。
突撃命令が下りました。あなたは敵陣で目に付く相手を片っ端から銃殺しました。
現象だけで見れば、どちらの例でもあなたは立派な殺人者です。
それを許せるか許せないかを決めるのは、「殺人=いけないこと」という常識では
ないですね、きっと。
人を動かすものは、理論やルールではありません。
頭で分かっていることは、全体から見ればわずかなものなのでしょう。
万馬 券太郎/KMISI
【名 前】なし
【タイトル】戦争は、なぜ起こる
10/19 11:41
【メッセージ】
真摯なご回答、ありがとうございます。
今度は、すこし角度を変えた質問をさせていただきます。
人間は、なぜ戦争を起こすのでしょう。
人間の歴史は、戦争の歴史のように思えるのです。
【名 前】万馬 券太郎
【タイトル】re:(1)戦争は、なぜ起こる
10/19 23:24
bet@pbx.vip.co.jp
【メッセージ】
なしさん、こんにちは。
哲学がかった質問が続きますね。
日本シリーズでも見て、少しリラックスしてくださいね。
さて人間が戦争を起こす理由ですが、「人間」という言葉が何を意味するか
によって回答は変わると思います。ここでは二種類の意味でお答えします。
1.生き物が戦争を起こす理由
生き物にとって、自分が生きていくことが最も重要なことです。
自分の生命を脅かされる敵が出現した場合は、戦わなくてはなりません。
これは自分の危機だけでなく、自分の子孫の危機でも同じ事が言えます。
子孫を残すことは、自分の生命を間接的に維持する方法だからです。
2.感情と理性を持った生き物である人間が戦争を起こす理由
異なる概念の存在が、自分が確立した概念の障害になるからです。
言い換えれば、自分が確立した概念の維持のためには、異なる概念をつぶす
必要があるからです。
ここで言う自分とは、言葉通り「自分」の場合から、「民族」や「国家」と
言った大きな意味までを含みます。
地球上から戦争をなくす方法としてよく言われるものに、地球外惑星による
侵略があります。地球が攻められたら、地球の中での争いはなくなるだろうと
いうものです。
荒唐無稽と言ってしまえばそれまでですが、この例は、自己概念のテリトリー
をどこで線引きするかによって、対立の構図が変わることを示唆しています。
すなわち、いくら感情と理性があっても、絶対的な真理の規定はできず、
相対的な価値判断の中でしか感情と理性は働かない、と言うことです。
(ちょっと難しいですね)
「人間の歴史は戦争の歴史である」
ある意味でイエスですが、それが全てではありません。
人間の歴史は、睡眠の歴史であり、食事の歴史であり、セックスの歴史です。
あるいは、やさしさの歴史であり、喜びの歴史であり、愛情の歴史です。
闇があっての光ですから、闇の存在を無視するのは適切ではないでしょう。
ただし、闇ばかり見ていると、目が悪くなりますから、あまり考えすぎない
ことも大切だと思いますよ。
万馬 券太郎/KMISI