名  前】田中
  【タイトル】金融ビックバン
    04/23 10:11
                                                          tantak@pionet.ne.jp


  【メッセージ】
  はじめまして、時々おぐっちゃんギャラリーに出入りさせていただいてます田中と申します。
  相談コーナーができたとのことで、さっそく質問させていただきます。
  さて、金融ビックバンを迎え、外貨の取り扱いの自由化等いろいろ変わるそうですね。
  国内の超低金利や経済の不透明感など個人資産の運用がますます厳しいおり、この
  ビックバンをチャンスととらえ、積極的に資産運用していきたいと思っています、が、
  どこから手をつけて良いのかわかりません。
  マスコミでは外貨預金が良いとか、外資系金融機関の投資信託が良いとかいろいろ
  言っているのですが、いまひとつポイントがわかりません。
  とりあえず、100万円程度の資産運用を前提として、このビックバンにどう取り組むか
  ご教示願えれば幸いです。

名  前】万馬 券太郎
  【タイトル】re:(1)金融ビックバン
    04/23 13:58
                                                          hos@bremen.or.jp


  【メッセージ】
  100万円の資産運用が、田中さんにとってどの程度の重さを持つのか分かりませんので、
  具体的なご提案は少々困難です。年収と資産によって、100万円の重みは違いますから。
  ひとまず、最近よく話題になる外貨預金と投資信託について、簡単にコメントしたいと思います。

  1.外貨預金
  為替差損益が勝負のカギです。
  広告やパンフレットでは、金利の高さを強調していますが、金利は為替が振れれば一発で飛びます。
  例えば、田中さんが今、100万円をUSドルで預金したとします。現在の為替が約130円ですから、
  約7700ドルですね。(計算簡素化のため手数料等は除いて考えます)
  仮に、1年で5%の金利がつくとしましょう。1年後には約8100ドルになっています。
  1年後の為替が130円のままであれば、105万円で、5%の金利になるのですが、
  若干円高に振れて120円だったとすると、97万円となり目減りしてしまいます。
  逆に、さらに円安がすすみ140円になれば、110万以上になるわけです。
  従って、日本円を増やすことが目的であれば、「さらに円安が進む」前提で
  取り組まれた方が良いと思います。

  2.投資信託
  米国の好景気を支えている投資信託ですが、上昇スキームに入るためには、
  参加者の数が多くなる必要があります。
  日本で投資信託はまだまだマイナーですから、大きな利益を受けるのは困難だと思います。
  もう少し様子を見られた方がいいのではないでしょうか。
  (個人的には、投資信託活性化のために、田中さんにも始めて頂きたいのですが)

  「ビッグバンにどう取り組むか」というご質問に対しては、まず自分でやってみることをお勧めします。
  「自己責任が増える」「リスクは個人持ち」などと、恐怖心をあおるような報道がなされていますが、
  本質的には、「昨日ヨーカドーで178円だった牛乳が、今日ダイエーで168円で売っていた。口惜しい!」
  というレベルの話です。つまり、失敗しても壊滅的ダメージを受けない資産運用をするべき、
  ということですね。具体的には、
  @なくしても痛くない範囲の金額で運用する。
  A米国市民のように、資産3分割でリスクをヘッジする。
  のどちらかでしょう。

  ずいぶん長くなってしまいました。ひとまずここまでとさせて頂きます。

  万馬 券太郎/KMISI 

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