ま、それはともかく、さて、今回は蒲田にあるベトナム料理屋です。
このレストラン、ちょっと前まで、「ベトナム」という名前で営業していたみたいで、それは
もう、直球勝負、まんまやないけ!って名前で商売してたみたいです。
ちょっと考えても見て下さい、ホーチミンあたりに、日本料理や「NIPPON」
って店があったら・・・
店内には演歌が流れ、腐りかけた魚を乗っけた鮨や、濁ったスープ と分けわかんないトッピングの、
ゲロ不味のラーメンなんか出てきちゃいそうでしょう。
ところで、今はこのレストラン、悔い改めて「My LE(ミーレ)」って名前になったみたいです。
能書きはともかく、さて、いってみましょうか。
そのレストランは、JR蒲田駅の京急蒲田口をおりて、線路沿いに大森に向かって
徒歩数分、寂しい、The場末ってな感じのとこにあります。
住所を頼りに行ったんですけど、おいおい、こんな方に店なんか有るのかよ?
不気味な看板を発見する!
といったところで、突然下のような店の入り口が現われ、ほっと一安心。
店の中はというと、狭いながらも、意外と小奇麗な内装。
でも、でも、店内には、(多分)ベトナム歌謡が流れていて、ゲロ不味ラーメン
一瞬、頭をよぎり、不安になるのでした。
さて、先ず飲み物は、ご当地ビールの333ビール(これバーバーバー言うんらしいですけど)
生春巻き、揚げ春巻き、ベトナム風(?)お好み焼きを注文して、一心地。
さて、ベトナム料理といえば、数年前パリで食ったのが、もう、べらぼうに美味かった
んで、非常に楽しみ。
えっ、なんでパリでベトナム料理なんだって?それは、ベトナムがフランス領だった
からなんだけど、とにかくパリにはベトナム料理屋が多く、日本人の私にとって
乳脂獣肉に疲れた舌と胃を労ってくれて、やっぱりアジアはええなあ!!と感慨に耽った
ものでした。
ま、ベトナムで食ったわけじゃないんで、本当のベトナム料理は、かく有るべしなんて
言えないけどさ・・・パリのは美味かったよ。
先ず最初に出てきたのは、揚げ春巻き。ちょっと太目の大人の男の親指大の大きさのが
5本、あっと、いう間に食べてしまった。あっ!!写真撮ってない!
味は、香ばしく、さくっ、ぱりっ、としてたけど、中の具の味はあまりしなく、イマイチかな。
ベトナム料理おなじみの、ニョクマムベースの甘酸っぱいタレを付けて食べるんだけど
取り合わせの葉っぱ類が、サニーレタスのみってのがまた、不満。
パリで食った時は、ミント、パクチー、ドクダミ等の葉類を、好きに巻いて頬張ったのが
ホントに印象的に美味しかったのだけど、その感激には再開できなくて残念。
さて、続いてはお好み焼き。
皿一杯のボリュームで中にエビとかの具が入っているんですけど、食感は柔らかいくオムレツ
と日本のお好み焼きの中間といったところ。
味は特についてなくて、本来はタレを付けて食べるところだったみたいだけど、特に
用意されなくて、卓上のニョクマヌつけて食べたら、ちょっと味がきつかったかな。
ま、まあまあのお味でしょう。
そしてこれが、生春巻!
これは、中にエビ、春雨、紫蘇の葉なんかが入っており、まわりを餅とクレープの中間
のような、生春巻の皮で包まれているもの。中華のテンメンジャンみたいな甘辛
ともう一つのちょっと辛い(うろ覚え)もんの2種類の味噌を付けて戴きます。
うん、これは美味しかった。調子に乗って、肉生春巻、海鮮生春巻となんと
生春巻を立て続けに頼んだけど、最初のシンプルな生春巻が一番だった。
他の2種の生春巻は、味噌ダレじゃなくて、前述のニョクマムベースのタレだったし
中の具も今一つ印象に無い程度のものだったし・・・
続けて頼んだのが、これ。エビが目立つけど、青いパパイヤのサラダです。
未成熟のパパイヤは、少し青臭い香りのある固めの大根ってな感じで歯ごたえ十分。
これは、空心菜の炒め物。
写真でも点在してるのが見れるぐらいに、大量にニンニクがまぶされたもんで
これは結構美味しい。空心菜中が空洞になっていて、ポリポリした歯ごたえが
美味しい野菜。酒のあてにいいでっせ!
ここらで、ビールからベトナム焼酎にチェンジ。
ウォッカ並みに度数強いし、味も荒さがあり
酒飲む充実感に浸れます。これをロックでぐいぐい。
ふーっつ。キクね。
ここらで、本日のメインディッシュ系の2品を。
先ずは、魚の餡かけ。野菜たっぷりの甘酢餡がかかった魚
だけど、これもまあまあの一品。でもちょっと普通っぽいかな。
で、これがイカの詰め物。
やはり上に野菜たっぷりの餡がかかってるけど甘酢系じゃなく甘辛系のもの。
パクチーもたっぷりかかっているし、イカの胴の中に、ゲソやなんやを詰めた中身も美味しく
これは絶品。一番驚きもありの一品。
もっとこんな、ほかの色々なメニューを試してみたくなる、そんなベトナム料理の世界を垣間
見せてくれたな。
さて、最後の締めは、うどん3連発つるべ食い。
左の牛肉うどんはピリ辛味。もやし、パクチー、レモンが添えられていて好きに入れて
食します。これの汁透明バージョンが、写真はないけどフォー。
右側のはなんとかっていう、汁少な目うどんで、スープ付き。
3品とも、うどんといいながらも、太めのビーフンといった感じのもんで、ともかく美味
しかった。甲乙つけがたし!
ベトナム焼酎の酔いも回ってきて、最後の締めにも丁度って感じだった。
はぁー食った、食った、飲んだ、食った。これで4人で25,000円程度だったかな。
一人6,000円強。私ゃ、適価かなと思います。十分、うぃっ、酔っぱらえたし。
(おぐっちゃん注:おいおい、君の分、大分奢ってあげたんだけど、忘れてるな!)
ベトナム料理は、中華とタイ料理の中間で、殆ど辛くないものといったもの。パクチー(香菜)
の香りがOKならば、誰にでも好まれる穏やかな味付けだし、春巻、うどんといった
親しみ易い食材も多く、まだなら是非一度試して下さい。きっと、好きになりますよ。
文中、ちょっと評価が厳しいとこも有ったけど、全体でみれば美味しい料理だったし。
でも、やっぱ香菜含めて、ハーブ類が少なかったかな・・・
というわけで。第二戦、終了。
さて、次回は、タイなど再度アジアにいくか、それとも、ブラジル、メキシコの中南米か。
アラブ、トルコの中近東ってのもあるかもっていう事で、次回「大吟醸コアラ、世界の味」に
ご期待ください。
早けりゃ今世紀中に、またお会いしましょう。ごきげんよう、さよーならー!!!
98/5/21