１、２が無印の２０００、３、４がアトラス１７００、そして５、６が長年押し入れで眠っていたマッチドバッテリです。
・レース前はバッテリに活を入れたほうが良いってホントかな？
・同じ銘柄のバッテリって性能差があるのかな？
・古〜いバッテリーって復活するのかな？
・充電電流が大きいほうがパンチが出るってホントかな？？？
今回は、ＡＯＲｃメンバーで京商デジタルパワーコンディショナーユーザーの方からの投稿を中心にお送りいたします。
投稿いただきました、カメ林さん、だいなさん、有り難うございました！！
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■バッテリ活性化テスト（１） ・・・・カメ林氏
レース専用に使っているなどの理由で、しばらく寝ていたバッテリは使用前に活
性化が必要だと言うことは一般的によく言われていることです。では実際にどの
ように数字で現れるのか検証してみましょう。
またこの活性化、１週間前が良いとする意見が多いのですが、最近３日前の方が
放電特性が上がるとの意見を耳にしました。果たしてどうなのでしょう。
以上の２点についてデータを採取してみます。
被検体プロフィール
タミヤRC1700SP
昨年12/10にデータ取りの為充放電以後未使用。活性化時のデーターが同一で
あったNo.4とNo.5を使用。
測定方法
レース３日前（中２日）に活性化したバッテリを（Ａ）
レース１週間前（中６日）に活性化したバッテリを（Ｂ）
とします。
（以下ＡＢと表示）
充電は前日の夜行い、放電は当日昼間行います。
レース使用を前提とし、放電直前に追い込み充電をかけました。
活性化時データ
充電 TEKINN BC112A 充電モード PF2-CS 充電電流 5A
（Ａ）充電容量 1940mAh ピーク電圧 9.37V 充電時間 23m
（Ｂ）充電容量 1940mAh ピーク電圧 9.39V 充電時間 23m
放電 京商デジタルパワコン 放電電流 14A カット電圧 0.9V
（Ａ）放電容量 1598mAh 平均電圧 6.52V 放電時間 411s
（Ｂ）放電容量 1598mAh 平均電圧 6.52V 放電時間 411s
測定結果
充電 TEKINN BC112A 充電モード PF3-CS 充電電流 4A
（Ａ）充電容量 1950mAh ピーク電圧 9.28V 充電時間 29m
（Ｂ）充電容量 1940mAh ピーク電圧 9.33V 充電時間 29m
追い込み充電 充電モード PF2-P2 充電電流 3.5A
（Ａ）充電容量 120mAh
（Ｂ）充電容量 100mAh
放電 京商デジタルパワコン 放電電流 14A カット電圧 0.9V
（Ａ）放電容量 1668mAh 平均電圧 6.65V 放電時間 429s
（Ｂ）放電容量 1664mAh 平均電圧 6.65V 放電時間 428s
★独断と偏見の見解。。。
このデータを見る限り放電特性に関してはＡとＢで殆ど変わりはないようです。
しかしながら、活性化する前と比べ確実にパフォーマンスが上がっています。
やはりしばらく寝ていたバッテラに活性化は必要と言うことになりますね。
今後の予定
バッテリ活性化テスト（２）として、当日充電がよいのか、前日充電がよいのか
調べてみます。
その他、ダメージの大きいバッテラにはサイクル充電がどう出るか。新品バッテ
ラの慣らし方による違い。。。等同時進行してます。
んでは！
＜おぐっちゃんコメント＞
おお！噂は耳にしますが、こりゃやったほうがホントに良さそうだ！！
テストその２に際しては、充電直後、３０分放置後、１時間放置後、２時間放置、一日放置、また追い充電有り無し
でどう変化するか是非検討してくだされ！
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■同じ銘柄のバッテリの性能は揃っているのか？
■６年間押し入れで寝ていたバッテリは復活するか？
・・・・だいな氏
バッテリ６本をパワコンで評価しました。
１、２が無印の２０００、３、４がアトラス１７００、そして５、６が長年押し入れで眠っていたマッチドバッテリです。
おぐっちゃんとほぼ同様の方法にて充放電を行い、結果を整理しました。
★評価結果
★わかった事
・無印２０００バッテリはほぼ同じような性能だった
・アトラス１７００の結果が非常に綺麗に揃っていた！（#3は10回使用、#4は全くの新品と条件が違うのに関わらす）
・６年間押入に眠っていたマッチドの1A放電の方を見て欲しい。微弱放電時間と容量が驚異的。実走行でもパンチ
があるのは最初だけですぐタレるが、タレてからが異常に長い。パワコンの数値と実走行がマッチしてるのがおもし
ろいと感じた。
・それと、６年寝ていたバッテリーは全部で7本あったのだがマッチドﾞ以外の普通のパック（京商の紫1700と田宮の
1700）は復活せず(充電できない)破棄。
＜おぐっちゃんコメント＞
これまた面白い結果ですね。アトラスバッテリは品質がそろっているのかしらん？？
古いバッテリの特性がこれまたくっきりでてきますね。すなわち、充電容量的には減っていないものの、内部抵抗
（分極作用）の上昇で大電流は流しにくいが、小電流なら流れるってやつですね。
サンヨー・パナ共に同様の結果が出ているのも貴重なデータです。
また、残容量がある程度以上残っている場合、放電電流を下げると平均電圧が上がるという結果もでていますね。
古いバッテリのうち、マッチドだけが復活しその他が復活しなかったのは、転極によるものと予想します。
マッチドは容量が揃っている為、各セルが同じように自然放電していき転極しなかったが、マッチドでない普通
のタイプはセル間の残容量のばらつきで、転極が起こってしまい、そのまま内部活性物質が変質してしまった
と考えましたが。。。
そうなると、マッチドは長期放置にもある程度強いバッテリと言う事ができます。
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■充電電流によるパンチの違い ・・・・おぐっちゃん
これも良く聞くハナシ。「普段は４Ａで入れてるんだけど、レースの時は５Ａぶちこんでるぜ！
だってパンチ出るンだモン」
これってホントに効果あるのかな？？？
サンプルは平々凡々君のサンヨー２０００を２本です。
条件は
充電前放電：ヨコモＥＰメイト
充電：TEKIN BC112A PF2/CS 電流は実験条件で変化
放電：京商デジタルパワコン１４Ａ カット電圧0.9V 充電後１時間放置後放電
充電電流は３Ａ、４Ａ、５Ａ、６Ａと４種類とってみました。
★結果
表１
おろろ？？ なんか雲行きあやしいぞな？？
以下グラフ化してみました。
図１
まずは放電容量のチェック。あれれ、４A充電をピークに低くても高くてもあかん！
図２
平均放電電圧は、、、あらら放電容量と似た傾向が出た！
やっぱり４Ａ充電が最も結果がよく、充電電流を増やすとかえって悪化しちょる！！
げげげ、なんてこったい！？
これに関しては、理屈がようわからんので継続検討課題にしたいと思います。
考えられる要因として
バッテリのコンディション差（今回のサンプルはややお疲れ気味君でした。もうちょっとイキのいいのだと。。）
バッテリの癖（高い充放電電流で癖をつけておくと、パンチが出るように育つって聞いたことあるね。今回
のバッテリはずーっと４Ａで充電してたやつだった。バッテリ君にすっかりそういう癖がついちまった？？）
この課題に対して、有力な情報、理屈、もしくは実験結果を持っている方、是非ご一報を！
蛇足：実は７Ａ充電ってのもやったんですよ。ところが、ピークを検知できずに延々と充電しつづけ異常加熱
の一歩手前までいっちゃって危険でした。高い電流で充電する時は、容量値や電圧を監視しつづけ、異常
が出る前に止める心構えが絶対必要です！！！ あぶねえあぶねえ。。。
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■結論
１ レースの前には一発充放電でカ〜ツ！
「デカケルトキハ、ワスレズニ！！」
２ タミヤブランドは品質良いって聞くけれど、アトラスバッテリも粒揃い？
「中京の意地？」
３ 古いバッテリは、タレてからが長いゾ〜。
「狭いサーキット、そんなに急いでどこへ行く？」
４ マッチドは長期放置にも強そうだ
「頼れるタフガイマッチド君、でも高いなあ、、」
５ やみくもに充電電流を上げればパンチが出るってワケでもなさそうだ！！
「レースには、育てて、使わず、評価して！」
