2001年02月28日
投稿!生中継!絶叫ツインホビー!?
レポート:niC&モミー

AORc2周年記念イベントが行なわれた、北陸娯楽の殿堂「ツインホビー」が
とうとうマスコミに登場!
ここぞとばかりに、かけつけたAORc北陸の面々の運命やいかに!
niC&モミーの爆笑レポートだぜ。いってみよ〜!!


 
それは2月26日の午後五時を回った頃だった。
仕事場でCADに向かう私の携帯からBADCITYの軽快なメロディが流れ出す。

着信。ツインホビー生津江店長である。

「あ、niC?水曜にテレビ局から中継車来るよ。niC来れる?」

「は?」


話はこうだ。

フジテレビ系のBBT(富山テレビ放送)から、
オフロードコース取材の申し込みがあった。
放送は2月28日水曜日、PM5:30から5分間を
予定しており、その模様は現地から生中継される。

< 家政婦は見た >

おっす!モミーです。
実は、この話しには経緯があって
この月の地元ローカル新聞のレジャー欄に
ツインホビーが紹介されていました。
これを見たBBTのスタッフが取材を申し込んで来たという訳です。
おっす!

つまりテレビに映るチャンスだよ!・・・と言いたいらしい。

「・・・う〜ん、仕事あるから厳しいかなぁ・・・」

「あそうせっかくなのに・・・マツバラ君は来るって

「なんとしても駆けつけます」

させるかぁ!!
あの男だけ目立たせてなるものか
行かねばなるまい。否、行かねばならない

< 家政婦は見た >

おっす!モミーです。
実はツインホビー店長は、おいらにも電話で同じ事を言ってました。
「niCも来るよ!」と・・・

うちら2人は、まんまと術中にはまったワケです。がはは!

それと、この日は平日でして、おいらは丁度休みだったのですが
niCは午後からの仕事をキャンセルしてくる念の入れようでした。
がはは!
おっす!


―そして当日、午後3時半、私は現地にいた。
常連ササクラ君も登場。
すでにクルマの整備にいそしんでいる者もいる。

ほどなく中継車とレポーターを乗せた車が現れる。
師匠はまだ到着していない。
 

ここぞとばかりお愛想を振りまく私。
 

「いやぁ、御苦労さまで〜す☆よくいらっしゃいましたぁ〜〜」
 

笑顔で応えるレポーター嬢、カメラクルーの面々

「勝った」

まずは一勝である。スタッフの心証を良くすればテレビに映る可能性は
高まる。これが宇宙の法則であり、勝利?への方程式なのだ。

さすがプロ集団、撮影の段取りは素早くテキパキとすすむ。
お立ち台にカメラが据えられる。
走行シーンの迫力を高めるため、2連ジャンプ着地地点にも
固定カメラが据えられる。なんだか血潮が騒いできた。

中継の準備が整えられる中、
“その男”モミー師匠も登場。役者は揃った。

「まずは、カメラワークつかむためにリハーサルいきます。
軽くみなさんで走ってみてください」

師匠のB3が飛ぶ!飛ぶ!飛ぶ!
ササクラ君のB3も駆け、そして舞う・・・
ウエノ少年も急造B3にしては中々見事な走りだ。

「すご〜い」

レーシングバギー迫力の走りっぷりにレポーター嬢も歓声をあげる。

くっくっく。シロウトは他愛無いものよのう・・・。

そして私登場!!
「・・・ふふふ。はっはっは」

見よ!!


ピョワ〜ン・・・ゴンゴロリ
ビョワワーン・・・ゴンゴロリ
ビョギャウギョロロロ〜〜・・・

バゴ!

・・・シーン・・・

・・・会場の空気がピンポイントで凍てつくのを感じる。

・・・まずい・・・しかもかなり

私の予定としてはこうであった。
―――――――――――――

「・・・ふふふ。はっはっは」
見よ!!
ヒラリ!キュピーン!ヒラヒラキュピリ〜〜ン!!
キンキラリン☆キラキラリン☆

「あ〜〜っミニ!かっわいい〜〜ん☆」
「すげえ!ミニが、ミニがあんなに走ってるぜ!」
「あれはいいな、よぉ〜し、あれをメインに据えよう!」
―――――――――――――

しかし練習をサボっていた私の前に立ちはだかる現実は厳しく、
眼前に繰り広げられたのは愛車ミニ号の

たまらなく見劣りする走りだった。

しかも生津江店長が繰り出した京商のATV(人形付き)に珍ラジ度でも
すでにお株を奪われてしまっている。

その惨め度、すでに測定不能。

このままでは映らない…いや
ヘタをすると、おもしろおかしいテロップをつけられてしまい
近所の笑い者になって再起不能だ。

野望がガラガラと音をたてて崩れ落ちて行くイメージ映像が
私の網膜全面に展開した。しかも師匠他3人は凄く走っている。

…いかん…

すでに「俺の五分」は終わっているのではないのか?

襲い来る弱気をぐっと堪え
私は土壇場での気迫?の練習に臨んだ。とにかくミスをしないで
(=止まらないで)走りつづければ、TVに映る可能性は、ある。

「そろそろ本番でーす。みなさん位置についてくださーい。」

5時25分、ニュースの森放送開始、
お立ち台横に据えられたモニターに富山テレビの夕方の顔、
男女キャスターが映し出される。

・・・鼓動・・・

ツインは緊張の静寂に包まれた…

「みなさんスタートしていいですよ〜」

絡まないよう、スタートはてんでばらばら。

「わたしは今、滑川市にありますラジコンサーキットに来ております〜。」
 

レポーターの女の子が声を張り上げる。本番だ!

「現在ラジコンレースが行われております」

コース上にはバギーとミニ、そして人形が乗ったATV・・・


・・・どこの世界にそんなルール無用のアグレッシブなレースがあるのか?


操縦台の皆の胸の内をよそに中継は続く

まさかの悲劇はその直後起こった。

「だーっバッテリー入ってねえ!」

なんということか!衝撃の罠がいきなり師匠に襲いかかった。
 

ツイン最速のB3はその活動を終えた。実にスタート後数cm・・・

モミー憤死。師匠の5分間が終わった。。。

< 家政婦は見た >

おっす!モミーです。
やってはいけない事をやってしまいました。がはは!
TVスタッフに「皆さんきちんと充電しておいて下さいね!」
と、念を押されていたにもかかわらず・・・

華麗なジャンプを披露し、お茶の間はモミーのB3に釘付けになるはず
だった予定が・・・
中継本番早々、鳥煮餓死てしまいました(^_^;)
おっす!
 

残されたものにとって、師匠の死の意味は大きい。
これで映る確率1/5から1/4に・・・

だが

驚いたことに、師匠は相変わらず目に見えないマシンを
操っているではないか。それはまさに動死体<ゾンビ>状態。





操縦のフリをしてまで操縦台にとどまるその執念には脱帽だ

しかし、今重要なのは走り続けるという事なのだ。
かくなる上は、師匠の分まで勤めさせていただくのみ。
ストレートに向かうジャンプを駆け抜けんとするミニ号!理想的ラインだ!
アプローチも決まった!乗れている!

この勝負もらった(謎)

「・・ではさっそくインタビューしてみたいと思いま〜す☆
良くこのコースには来るんですかぁ〜☆」

ひょ〜ほっほ・・・は?

ズガッ!・・

しまった!
予想より早い直撃インタビューに動揺し
フェンスに直撃するミニ号。

緊急事態発生!

しかしマーシャル役のスタッフからは完全に死角だ!
とりあえず救出を待ち、あたかも操縦しているように取り繕う。

・・・よりによって師弟してやらかしてしまうとは・・・

AORc北陸史上最悪の不祥事に私の心は揺れ動いた。
そんな私の内面も知らず、屈託のない語り口でレポーター嬢のインタビューは尚も続く。

「どんなとこが楽しいですかぁ〜☆」

「や、やっぱ〜自分の好きな車が思い通りに走ることですね〜」

どこかのHPにも書いてある持論をブチ上げながらも

私のミニ号は走ってなどいない。相変わらずコースの果てでフェンスに刺さったままだ。
不自然にコースをさまよう視線。

このまま救出されることもなく虚しく終わってしまうのか・・・!?

クッ・・こんなところで・・・
こんなところで死ねるかぁあ!!!

< 家政婦は見た >

おっす!モミーです。
インタビューに応じるniCの声は、明らかに動揺を隠せないでいました。
がはは!おっす!
 

カメラが去ると同時にササクラ君に救助要請!ほいきたとばかりに
つついてくれる赤いB3。大感謝!





不死鳥のように復活し、固定カメラの待つジャンプ台へ。

・・・ウイーンム・・・

復活むなしく、よりによってジャンプ台頂上、固定カメラの目の前でスタック。
頭の中はすでに真っ白だ。しかし今度はすぐにマーシャル(笑)到着!





あとは着実に周回を重ねるのみ!もうミスは許されない。残り時間は僅かだ。
固定カメラにいやらしく寄りつつミニを走らせる。今度は異常に乗れている。

よぉ〜しよし、そぉ〜だぁ・・・ナ〜イスですねぇ・・・

極度の緊張状態から解放され、脳内麻薬物質は過飽和状態。
笑顔から真顔に戻らない・・・すでに単なるあぶないヤツだ。(^_^;)


トランス状態で涅槃の境地をさまよい続けた私は、実はその後の出来事をあまり覚えていない。





なんかみんなでエイエイオーとか言って右腕を突き出したような気もするがさだかではない。
どうも、止め絵となった画面に生津江さん作ではないかと思われる
かなりキツメのキメ台詞のテロップが大写しになったのを合図に撮影は終わったようだ。


「お疲れ様でした〜」

こうして我々の5分は幕を閉じた。

気がつけば、おぐっちゃん主任から申し渡されていた
チョギンダーも、AORcバッグ大写しも出来なかった。
県民にRCフリークいまだ健在をアピールできたことだけは確かだが
色々やらかしてしまい、嘲笑されてるかもしれない。

だがしかし、今回の撮影でひとつ個人的に再確認した事がある。

レベルやスタンスはどうだろうが、なにを走らせていようが
なにが起きようが、RCレースは絶対に楽しい!

ということである。
こればっかりはやってみないと分からないけれど。ね。みなさん。



おぐっちゃんより
がはは!手に汗握る臨場感でせまってくるねえ!
長くて短い5分間の珍レースに青春をぶつけたオヤジ共へ!お疲れ様そしてありがとう!(なんのこっちゃ?)
でもさ、これを機にラジコンやってみようかなって人が一人でも増えたら嬉すぃよね。オッス


結論:AORcでラジコン青春ドラマ撮って売りこんじゃう?がはは


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